どうも!やまびこです♪
今日は、『ダークすぎるダークファンタジー「燦然のソウルスピナ」』というタイトルで書きます。
(出典:https://www.amazon.co.jp/)
1.『燦然のソウルスピナ』とは?
『燦然のソウルスピナ(りんぜんのそうるすぴな)』は、小説家になろう発のダークファンタジー作品です!
すでに書籍化されており、2022年6月の段階で4巻まで発売されています。
作者は、「奥沢一歩」さんという方で、挿絵を「蕗ノ下 まほそ」さんという方が担当されています。
これは、小説家になろうにかかれている絵も、実際に本となった方も、どちらも同じ蕗ノ下 まほそさんが担当されています。
掲載されている挿絵はとても美しいといえる絵です!
そしてこの小説は、小説家になろうの作品としては珍しく、異世界転生要素がなく、主人公は完全に現地の主人公なのも特徴です!
2.『燦然のソウルスピナ』をオススメしないワケ!
ついに、紹介してしまったか・・・。
この記事を書いている僕自身がそう思ってしまう作品。
それが『燦然のソウルスピナ』です。
まず初めに伝えておきますが、『燦然のソウルスピナ』は絶対にオススメしません。
これを読んで良い方は、暴力的表現や凄惨な描写に対する耐性が非常に高い人だけです。
「私、自信あるぞ!」という方であっても、女性であるならば絶対に読まないほうが良いでしょう。
なぜならば、この『燦然のソウルスピナ』は、僕が知る中でも指折りの「圧倒的なダークファンタジー」なのです。
ダーク(暗い)どころか、「スーパーブラックファンタジー」と言って良いレベルです。
物語を書く際、書き手は「どこまで主人公を追い詰め、どん底に落とすかを始めに考える」といいますが、この『燦然のソウルスピナ』の主人公とヒロインが落ちる底は、間違いなく読者の想像を超えてきます。
主人公とヒロイン(特にヒロイン)、そして味方側の登場人物たちは、ありとあらゆる暴力にさらされるのです!
そして彼らは、そこから立ち上がり、折り合いをつけて救われていく物語。
それが、『燦然のソウルスピナ』なのです!
3.『燦然のソウルスピナ』の魅力!
オススメしないと言っておきながら、なぜこのブログで紹介しているのか?
それは、『燦然のソウルスピナ』には、他の作品の追随を許さない圧倒的な魅力があるからです。
その魅力とは、著者の著者の文章能力です!
『燦然のソウルスピナ』の著者奥沢一歩さんは、読み手に情景を連想させることが天才的に上手い方なのです!
僕は、その表現能力に尊敬を抱くほどに魅了されてしまいました!
特にすごいと感じたのは、ヒロインを含む女性キャラクターが追い詰められるシーンを描く際の表現能力です。
「呪いの道具によって望まぬ欲望を植え付けられ、肉体を改変され続け、理性と欲望の間で翻弄されるヒロイン」
この一文は、僕が著者の真似をして20分以上の時間をかけて作った文章です。
著者の奥沢先生は、こういった表現を巧みに操り、一般的な言葉だけで女性がさらされる様々な行為を表現するのです。
とても言葉に出来ない欲望に満ちた情景やシーンを、三人称視点で、決定的なシーンを描くことなく描写する文章表現力!
その能力はまさしく芸術的で、これまで読んできた小説の中で唯一無二といえるほどです!
そして、『燦然のソウルスピナ』の女性キャラクターが直面する困難は、僕の想像をはるかに超えていました。
「あんた、愛する自分のキャラクターに対して、よくぞここまで困難のあたえるね!」と思ってしまうほどでした。
僕は、この『燦然のソウルスピナ』を、「地獄の門のようだ」と思っています。
ダンテの叙事詩「神曲」地獄篇に登場する地獄の門には、以下のような言葉が刻まれています。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」
『燦然のソウルスピナ』を読むのであれば、「一般的なハッピーエンド」を望んではならないと思います。
そのような希望をすべて捨て去った上で、読み始めることをオススメします。
まさしく、『燦然のソウルスピナ』は「ダークファンタジーの中のダークファンタジー」だと思います。
3.さいごに
絶対にオススメしないダークファンタジー『燦然のソウルスピナ』。
しかし、僕がこの小説を読んで感じたことを誰かと共有したい。そういう思いでこの記事を書きました。女性には絶対にオススメできず、ハードすぎる展開に耐性がとてつもなくある人でもキツイこの作品ですが、文章表現能力は一級品です!
怖いもの知らずな猛者だけに読んでほしい作品です!