どうも!やまびこです♪
今日は、小説家になろうで長期間連載されている小説。
『刹那の風景』を紹介します!
(出典:Webエース https://web-ace.jp/compace/contents/582/)
1.『刹那の風景』とは
『刹那の風景』は、小説家になろう黎明期から現在まで長期連載されている小説です。
小説家になろうへの最初の投稿が2010年11月3日のため、現在までで約12年間も書き続けられている物語です。
長い間書籍化しておらず、書籍化しないだろうと思っていた作品だったのですが、2020年10月5日に書籍化された作品でもあります。
また、各章ごとに別のトップが作られているのもポイント。
第一章のURLはこちらになります。
刹那の風景 第一章
https://ncode.syosetu.com/n6967o/
2.『刹那の風景』の物語
いわゆる異世界召喚の主人公最強モノの作品です。
しかし、主人公が高い戦闘能力で無双するという爽快感にあふれる物語ではありません。
どことなく物哀しく、日本的な無常観を感じる物語構成です。
そのため、「強い主人公が勝利によって栄光を得る」といったことはなく、淡々と、それでいて心へ響く物語です。
キーワードとして、理不尽な世の中、報われない愛、望まぬ別離、別れ、救いを求める者たち、といった要素が好きな方にオススメです。
刹那の風景のあらすじをざっと書くと、以下のようになるかと思います。
【あらすじ】
召喚される前の刹那は体が弱く、闘病生活をしていたところで68番目の勇者として異世界へ召喚されます。肉体こそ強化されたものの病気は完治しておらず、異世界へ来ても寝たきりの生活となり、人生を諦めかけていたところで転機が訪れます。
刹那の前に現れた23番目の勇者。刹那は、彼の力を引き継ぐ形で元気な体を手に入れ、冒険者として旅に出ます。
そして刹那は、わんこ族の少年と出会い、少年を弟子として旅を続けていきます。
3.『刹那の風景』の魅力
刹那の風景の魅力は、その世界観にあると思います。
辛いことや悲しいことがある。それでも、優しい人達はいて、理解しようと努力してくれる人たちがいる。
救われることなく、虐げられた人がいる。でも、まだ手遅れではない。
世界は理不尽で、それでいて優しく、哀しい。
人は、一人では生きていけない。それぞれが支え合って生きている。
そんなメッセージを感じるのが、刹那の風景という作品です。
主人公刹那と、弟子の少年アルト。
この二人の関係性も素敵です。アルトは、刹那に救われますが、ある意味刹那もアルトによって救われています。
この二人が旅をして互いに成長していく様は、とても美しく感じます。
派手さはない。爽快感はない。
それでも、そこには心に響く哀しみと、美しさがある。
それが、刹那の風景の魅力だと思います。
https://twitter.com/gamers_on_shop/status/1323919380468518913)
4.さいごに
『刹那の風景』は、僕が小説家になろう黎明期からずっと追いかけている作品です。
特に、刹那とアルトの関係性が好きで、彼らの冒険はずっと見ていたくなります。
物語自体が、日本的な物哀しさを感じるのも好きな点です。
雰囲気としては、漫画作品にはなりますが、『夏目友人帳』、『雨柳堂夢咄』(うりゅうどうゆめばなし)といった作品の雰囲気と似ているように思います。
最近の小説家になろう作品にはない魅力がある作品なので、ぜひとも読んで、その物語を楽しんでほしい作品です。