どうも！やまびこです♪
今日は、『再生可能エネルギーは、火力と原子力を上回ることができるのか？』というタイトルで書きます♪
１．一長一短な再生可能エネルギーによる発電
「再生可能エネルギーによる発電」は、近年よく報道される話題の一つです。
主に報道されるのは、太陽光発電と風力発電。それに加えて、バイオマス発電の報道なども先日見つけました。
しかし、これらの発電方式は「再生可能エネルギーを使った発電方式」ではありますが、必ずしも「エコである」わけではなく「環境問題や人の生活に悪影響を及ぼさないものである」わけではありません。
例えば、太陽光発電のパネルは適切な処理が必要な有害物質である鉛、セレン、カドミウムなどの有害物質が含まれているものがあります。そのため、使い終わって劣化した太陽光パネルは適切な処理方法が必要となります。
そして、風力発電に関しては、プロペラによる騒音問題や発電所を建設することで山や海の景観が壊れることを心配した住民の反対で、計画を断念するということまで発生しました。
僕自身、太陽光発電や風力発電については、地球環境に良い発電方式だと勘違いをしていました。
なぜならば、地球において太陽光や風がなくなることはないので、火を燃やす・原子炉を稼働させることよりも地球環境に良いものであると感じたからです。
しかしよく調べてみると、地球温暖化防止という面で見ればクリーンかもしれない再生可能エネルギーでの発電は、全体で見ると一長一短であることが分かるかと思います。
２．再生可能エネルギーでの発電は普及するのか
では、再生可能エネルギーを使った発電所は普及するのでしょうか？
これは僕の私見ですが、再生可能エネルギーによる発電方法は普及すると思います。
僕がそう思う理由は、以下の記事にとても分かりやすく書いてありました。
この記事は、僕の友人で経営者の向山雄治さんが書いた記事です。
向山さんは先見の明に優れた経営者で、企業経営を行う上でSDGsへの取り組みをいくつも実施されています。
そのため、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」というSDGsの目標7と関連性の高い再生可能エネルギーについても深い見識を持っています。
この記事に書いてあることは、電気に関わる技術者である僕自身も全く同じ考えです。
再生可能エネルギーを使った発電は、問題点こそあれど、世界全体が推奨しているため、確実に普及へと向かっていくと思います。
３．それでも、火力と原子力は主力であり続ける
しかし、再生可能エネルギーによる発電方法が普及してきたとしても、おそらく火力と原子力による発電は、今後も日本の主力となる発電方法であり続けると思います。
向山さんのブログにも書いてありましたが、再生可能エネルギーによる発電は問題点があります。
中でも、一番の問題点は「安定した電力を供給しづらい」という点です。
a) 火力発電のメリット
電力流通の基本は「安定供給」です。
電力会社が膨大なインフラを常に整え続けることによって得られるのが、現在行われ続けている電力の安定供給だということを、多くの人は知りません。
そして、必要とされる電力はその時間帯ごとに違います。
電力とは、必要なときに、必要な量を供給する必要があるものです。
そのような調整が可能なのは、現在では火力発電しかありません。
b) 原子力発電のメリット
日本は核兵器を持たない国ですが、国内に原子力発電所を作れる企業を３社ももっているという稀有な国です。（日立、三菱重工、東芝の３社）
原子力発電所を作れる企業は、基本的に国に１社。多くても２社です。
日本の３社というのは、世界的に見ても最多です。
これは、核保有をできない日本が、核の技術を保有するためだと言われています。
原子力発電所は、国防を行う上で必要となる核の技術を保有しておくために必要なのです。
そして何より、原子力発電は発電コストが安く、かつ常時安定した膨大な電力を供給できます。
現状、電力供給の基本である「安定供給」を行う上でこれほど適した発電方法はありません。
こういった理由から、今後も火力発電と原子力発電は日本の主力となる発電方法であり続けると思っています。
４．さいごに
今回は、再生可能エネルギーと火力発電・原子力発電に関する考察を書きました。
僕の私見ではありますが、再生可能エネルギーが火力発電と原子力発電を上回ることはありえないと思います。
その理由は２つ。
１つ目は、電力流通の基本が安定供給にあるためです。電力消費のピーク時に対して発電量をコントロールしやすい火力発電。安価で大量の電気を安定供給できる原子力発電。この２つは、電力会社からすると非常にメリットがある発電方法だからです。
２つ目は、日本の国防を考えた際、核の技術を国内で保有しておく必要があるためです。
こういったことから、火力発電と原子力発電が今後も主力となる発電方法であり続けると思います。
しかし、今後再生可能エネルギーによる発電力はどんどん増えていくと思います。
再生可能エネルギーの使用は、SDGsの目標に直結することでもあります。
だからこそ、再生可能エネルギーはこれからも注目される話題であり続けると思います。
