どうも!やまびこです♪
今日は、『「電気運搬船」の登場により価値が増す「海洋温度差発電」』というタイトルで書きます♪
1.『海洋温度差発電』とは?
一般的に、再生可能エネルギーの代表格として思いつく発電方法は、水力・風力・地熱・太陽光・バイオマスなどがあるかと思います。
しかし、それとは別に『海洋温度差発電』というものがあることを知っている方少ないと思います。
『海洋温度差発電』は、その名の通り、太陽光で温められた海面近くの海水(表層海水)と、太陽光が届かないところの海水(深層海水)の温度差を利用して発電を行う発電方法です。
この発電方法は、表層海水も深層海水も、水温が急激に変化することがないため、発電予測を立てやすいというメリットがあります。
また、発電コストも安く、現在の火力発電や原子力発電に匹敵するのだそうです!
しかし、現在の技術では表層海水と深層海水の温度差が20℃近くある亜熱帯や熱帯地域にて適用が可能な発電技術となっているため、日本で運用する場合は沖縄周辺、小笠原諸島、黒潮流域がぞの条件に該当するそうです。
(出典:https://www.power-academy.jp/electronics/report/rep02800.html)
2.『海洋温度差発電』の展望
この『海洋温度差発電』ですが、日本での実用性は非常に限られると思っていました。
しかし、僕の友人で経営者の向山雄治さんのブログで、電気を運ぶ船についての記事を読んで考えが変わりました。
では、この電気を運ぶ船とはどういったものか?
調べてみると、2025年までに電気運搬船「Power ARK 100」というものが、設計・製造される計画があることが分かりました!
この計画を行っている株式会社パワーエックスは、蓄電池を扱っているベンチャー企業のようです。
この船は、洋上風力発電で発電した電気を運搬することを目的としています。
しかし、蓄電池で電気を運搬する関係上、発電方法は問われません。
つまり、海洋温度差発電で発電した電気を運搬することも可能なのです。
現在、陸上での風力発電設備の設置が住民の反対により中止となる事例が多く発生しているため、洋上風力発電(特に、浮体式洋上風力発電)の需要は高まる傾向にあるとおもいます。
そんな中、こういった「電気運搬船」が発明されたとすると、海洋国家である日本の亜熱帯地域において海洋温度差発電を行えば、膨大な量の電気を発電し、運搬できる可能性があると感じました。
(出典:https://infrabiz.co.jp/2846/)
3.さいごに
『海洋温度差発電』は、現在の日本では運用できる場所が非常に限られており、代表的な再生可能エネルギーの発電方法と比べると見劣りする発電方法だと思います。
しかし、電気運搬船が実用化されれば、海洋国家である日本へ膨大なエネルギーを供給できる可能性がある発電方法なのではないかと感じました。
技術的にも、発展する余地のある発電方法だと思うので、今後の展開について注目していこうと思います。