どうも!やまびこです♪😊🍀
「鬼滅の刃」の勢いが止まらない!!
10月16日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開3日で興行収入46億円を突破するという、日本の映画史上類を見ない華々しいスタートを切りました。
もはや、社会現象とまで言われている「鬼滅の刃」。
今日は、『「鬼滅の刃」大ヒットの秘密!経営者の視点から見た流行の作り方!』というタイトルで書いていきます♪😆✨
1.「鬼滅の刃」の流行の基礎とは?
万人受けする「良作」と「良質なアニメ」。
この2つが、現在の「鬼滅の刃」大ヒットの源泉であり、流行の基礎となっていると思われます。
「鬼滅の刃」は良作です。
競争が激しい「少年ジャンプ」での連載作品であり、人気絶頂という中で完結を迎えることができました。
その点だけ見ても良い作品であることに間違いはなく、「少年ジャンプ」の王道であり基本法則でもある「努力」・「友情」・「勝利」という3ポイントをしっかりと押さえています。
さらに、家族や仲間との絆 といった人の心の琴線に触れるポイントもしっかりと押さえていて、ストーリー構成も分かりやすく万人受けするものであるため、老若男女みんなが見て楽しめる内容です!
そして、2019年4月から放映されたTVアニメの出来が非常に良かったのも特徴です!
TVアニメ「鬼滅の刃」を制作したのは、以前にも紹介した『ufotable』!!
戦闘シーンがあるアニメを『ufotable』が制作すれば、一級品のアニメが出来上がります!
実際に、TVアニメ「鬼滅の刃」の戦闘シーンは、まさに驚愕するほどの出来!!
場面の盛り上げ方も非常に良く、とてつもない名作と言えるでしょう!
↓↓↓ 『ufotabele』の動画を交えて紹介した記事となります♪ ↓↓↓
実際に、「良質なアニメ」である劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」を見た友人の高崎翔くんは、スタッフロールに出てきた原画担当者の人数が「通常のアニメの2倍ほどだった」と話していました。
そして、劇場版のクオリティは非常に高い水準でありながらも、TVアニメも劇場版と同じクオリティだとも話しています。
しかし、ただ「良作」と「良質なアニメ」だけで、ここまでの結果が出たのかというと、そうではないと考えています!
(出典:https://kimetsu-i.com/ruikei-hakkoubusuu/)
2.「良い作品」は周知されるから流行る!
「良い作品だから流行る」
世の中の人の多くはそう思っていて、僕自身も昔はそう思っていました。
しかし、経営者の友人の向山雄治さんによると「流行とは、作り出すもの」なのだそうです!
向山さんは、株式会社RNSという会社の創業者です。僕は向山さんから、経営者の考え方を聞くことが多いのですが、すべての流行は企業の経営者によって意図して作られているのだと教えていただきました。
つまり、「鬼滅の刃」を流行らせるためには、まず多くの人に「作品の良さ」を知ってもらうための広報活動が必要となるのです!
様々なコンテンツで共通していることですが、作品を知ってもらうために必要となるのは広告やニュースです。
おそらく「鬼滅の刃」には、圧倒的な資金力を持ったスポンサーがいると推察されます。
そのスポンサーの圧倒的な資金力が、「鬼滅の刃」の大々的な広報活動を支えているのだと思います。🤩🍀
その結果、世の中の人が「鬼滅の刃」の良さに気がつく機会が増え、現在の人気に繋がっていったのだと思います♪
3.現在のアニメ業界の現状
現在のアニメ業界は「作品紹介」の意味合いが強く、「低予算で制作して、当たって原作となる小説や漫画が売れればオッケー」というような広告のような使い方がされています。
例えば、「低予算のアニメ」であれば1枚の絵を描き口を動かすだけで済む場面があったとします。「良質なアニメ」を作るとなった場合、体全体に動きをつけるなどして、その分描く絵の枚数が増えます。その分、絵のチェックにも時間がかかります。
こうして、動きのあるアニメを作ろうとした場合、その分人件費が増えるのです。
※このあたりのイメージがつかない方は、「Fate/Zero 聖杯問答 」で検索をして出てくる動画を参照してもらえれば、僕の言いたいことが分かるかと思います♪
さらに、それだけ苦労をして作ったアニメも、DVDやブルーレイが売れなければ赤字となります。そして、人件費が2倍かかったからといって、DVDやブルーレイの価格を2倍に上げることもできません。
その上、こういったDVDやブルーレイを買う人というのも非常に限られており、売れる本数は非常に少ないと言わざるを得ません。
なぜならば、アニメのコンテンツ自体はアマゾンプライムやAmebaTVといったWeb上で見ることができるようになっており、DVDやブルーレイを買う必要がなくなってきているからです。🙂🍀
4.「良質なアニメ」を起点とした適切な選択と集中が大成功の鍵
では、「鬼滅の刃」はどうなのか?
その流れをフローチャートにしてみました!
上記の図の黄色い矢印は、「鬼滅の刃」が流行る初期の頃のフロー。
そして、黒い矢印は「鬼滅の刃」のファンが増加し、人気が出てきたときに流れるフローとなります。
これらを簡単にまとめると以下のようになります。
したがって、「鬼滅の刃」の場合、すべての起点となっているのはTVアニメ「鬼滅の刃」です。TVアニメ「鬼滅の刃」が「良質なアニメ」だったからこそ、コミック「鬼滅の刃」の売上増加とファンの増加に繋がり、口コミやインターネットの書き込みで流行が作られます。
「鬼滅の刃」の成功は、「鬼滅の刃」ファンを増加させることに集中したことにも一因があると推察しています♪
実際に「鬼滅の刃」は、ファンを増やすことに集中的に取り組んでいます。
その一つ目が、起点となる「良質なアニメ」を作りです!
例えとして、放送時間に着目してみましょう♪
「鬼滅の刃」の場合は深夜アニメであるため、その分番組枠のコストを低く抑えることができ、余ったコストをアニメーションの質の向上や広告に使うことができます。
これが夕方のゴールデンタイムや土日の朝であれば、もっとコストがかかるはずです。
さらに、深夜アニメを見るのは、アニメを見る目の肥えた大人のユーザーが大多数を占め、購買力も高いという特徴があります。こういった目の肥えたユーザーは、インターネットへの書き込みなどのを通じての発信力も強く、こういったアニメファンのユーザーを味方につけることは作品を流行させる上で非常に重要なポイントです。
また、最近の若い世代はTVの前に座って、時間が来たらTVを見るという習慣がなく、見逃し配信等を使ってPC等で動画を見るスタイルに変わっています。
つまり、番組枠のコストが高い夕方5時に「鬼滅の刃」を放送する必要がないのです。そして、「良質なアニメ」を作ることは、直接購買力につながるユーザーを取り込むことにもつながるのです。
「鬼滅の刃」の新規ファンの獲得を示すグラフとして、以下のようなデータがあります。😉🍀
(出典:https://hon-hikidashi.jp/more/97082/)
これは、コミック「鬼滅の刃」の第1巻売上数の推移です。
コミックの第1巻を購入するユーザーは、「新規のファン」と見て良いでしょう。
つまり、このグラフは「鬼滅の刃」の「新規のファン」の増加人数を示していると言って良いグラフです。
そして、このグラフを見ると、コミックの売上が一気に上がっているのは、アニメ放映直後の4月とアニメ終了間近となった9月。
この2019年9月こそ、「鬼滅の刃」が流行する上での壁を突破した起点だったと、僕は考えています♪
向山さんにお聞きしたことですが、各世代の7%の人をYESと言わせることができれば、流行を作ることができるのだそうです。
「鬼滅の刃」は、4月~8月までの間に、TVアニメが「鬼滅の刃」ファンを徐々に確実に増加させることに成功。そして、この2019年9月になって「鬼滅の刃」ファンが一気に増加する繁栄期に入ったのだと思います。
スポンサーが狙っていたのは、この繁栄期に入ることだったのではないかと、僕は見ています!
ファンの増加によってコミックの売上増加し、スポンサーの資金が潤います。
そして、「鬼滅の刃」の人気を聞きつけたスポンサーが次々に現れることで、さらに資金が潤沢になります。
その資金を広告に使うと、これまで以上に「鬼滅の刃」の良さを周知し、人気を加速させることができます♪
そして、新しいコンテンツの立ち上げもできるようになり、既存のファンもより「鬼滅の刃」を楽しめるようになります♪
つまり、「鬼滅の刃」の人気が上がれば上がるほどファンが楽しめる環境が整っていくため、それがさらに人気を加速させることに繋がるのです♪😆🌈
どんなに圧倒的な資金力があるスポンサーがいると言えど、その資金力には限界があります。その資金力の投資先を絞り、必要な部分に「選択と集中」をしたからこそ、現在の「鬼滅の刃」の大成功が産まれたのだと思います!😁✨
4.さいごに
現在、「鬼滅の刃」の人気にはさらに加速がかかっています。
大きな人気を博したことで、関西ではTVアニメ「鬼滅の刃」を夕方に放送することが決まりました。お菓子や街中のキャンペーンなどでも「鬼滅の刃」を使ったものが増え、街を歩けば必ず「鬼滅の刃」を使った広告が目に入ります。
そして、TVアニメ「鬼滅の刃」は、AmebaTVであれば1話を無料で視聴できるのです!
どどまる所を知らない「鬼滅の刃」ブーム!
この「鬼滅の刃」ブームは、おそらくこれからも長期間に渡って続いていくことになると思います!
😄✨🌈