どうも!やまびこです♪
今日は、重厚な設定のSF作品!
『ウィザーズ・ブレイン』を紹介します♪
1.『ウィザーズ・ブレイン』とは?
この作品は、電撃文庫から刊行されているライトノベル作品です。
物語のジャンルとしては終末系+SFといった系統の作品で、作者の三枝零一(さえぐさ れいいち)先生は非常に遅筆ということで有名な作者さんです。
第一巻が発売されたのは2001年1月。既刊17巻で、現在も物語は終わっていません。
2.『ウィザーズ・ブレイン』の物語と世界観
22世紀初頭を舞台に、科学によって作られた<魔法士>と呼ばれる<魔法>が使える少年少女たちの戦いを描く作品が、『ウィザーズ・ブレイン』という作品です♪
ここでいう<魔法>は、ジョジョに出てくるスタンドに似ていて、基本的に1人1能力に限定されています。そのため、それぞれの能力で得意・不得意があり、能力のインフレが起こりにくい設定です。
また、世界観としては、第三次世界大戦の発生により世界は寒冷化し、厚い雲で覆われています。人々はシティというドームのような施設でのみ生活ができ、雲上を飛ぶことができる飛行機は世界に全部で3隻しかないという、非常に厳しい環境となっています。
3.『ウィザーズ・ブレイン』の魅力
『ウィザーズ・ブレイン』の魅力は、キャラクターたちのすべてが主役級のキャラクターばかりであることでしょう!
とにかく、良キャラばかりの作品で、それぞれのキャラクターの背景が見事に描かれており、感情移入をしやすい作品です!
序盤は基本的に1巻ごとに主人公が変わり、「あのキャラが好きだから見たいのに!」という想いに駆られます。しかし、読み進めていくとこれまで出てきたキャラクターたちが合流し、ストーリーがどんどん面白くなっていきます!
個人的に特に好きなキャラクターは3人います!
一人目は、物語を通じて芯の強いキャラクターへと成長していく少女<光使い>セレスティ・E・クライン(通称、セラ)。
二人目は、世話焼きな姉であり弟への愛が重いのに、なんだかんだでツンデレ娘な<千里眼>クレアヴォイアンスNo.7(通称、クレア)。
三人目は、世界に3隻しかない雲上航行艦「Hunter Pigeon」のマスターを務める熱血漢の<異端なる空賊>ヴァーミリオン・CD・ヘイズ(通称、ヘイズ)。
その他にも、体に傷をつける戦い方で仲間を守るために血を流し戦い続けるエージェント<幻影>イリュージョンNo.17。
物語を通じての主人公となる二人!<元型なる悪魔使い>天城錬と<もう一人の元型なる悪魔使い>サクラ。
などなど、好きなキャラクターを挙げていくときりがありません!
そして、分かるでしょうか?
このいい意味で厨二病感あふれる、二つ名の素晴らしさが!!
正直に言って、もう思い出しただけで燃えてきます!!
なんて!なんてカッコいい二つ名なんだ!!
そして、このキャラクターたちが戦う世界そのものの掘り下げも素晴らしい!
とにかく、設定の掘り下げや世界の構築が緻密で、様々な独自設定が物語を面白くしています!
ウィキペディアの「ウィザーズ・ブレイン」の記事を見ていただくと分かるのですが、独自設定も膨大な量となるため、ウィキペディアのページ数がとんでもないことになっています!
それほどまでに、とにかくコアなファンが多くいる作品なのです!
この魅力的なキャラクターと、膨大かつ緻密な設定の数々!
そして、その2つが見事にかみ合って紡ぎ出された重厚なるストーリー!
これが『ウィザーズ・ブレイン』の魅力なのです!!!
4.物語をより面白くしている「ノイズメーカー」というギミック
『ウィザーズ・ブレイン』をより面白くしている設定として、「ノイズメーカー」というものがあります。
「ノイズメーカー」とは、物語に出てくる<魔法士>の能力を制限したり、能力を使えない状態へと追い込むための装置です。この「ノイズメーカー」は誰もが使うことができる対<魔法士>用の装置で、物語が繰り広げられる世界でとても普及しているものなのです!
つまり物語上で、<魔法士>という強大な力を操る人間が、容易に「最強」とはならないように設定がされているのです!
この「ノイズメーカー」が、『ウィザーズ・ブレイン』の物語を面白くする上で非常に良い役割を果たしているので、ぜひ注目してほしいポイントです!!
3.さいごに
今回は、『ウィザーズ・ブレイン』の素晴らしさについて書きました♪
正直に言って、思い出すだけで燃えてくる!!面白さ、抜群の作品です!!
今の時代を席巻している転生モノの作品に飽きたあなた!
ぜひとも、この『ウィザーズ・ブレイン』を読んでみてください!